
Cs Atelierのオープンストア、最近のこと
先週は春の訪れを感じるような暖かさだったのに、 今日は一転して寒さが戻り、冬の空気が漂っています。 外は雪が降りそうな気配さえあり、季節が行きつ戻りつするこの時期らしい空模様。 けれど、来週にはまた春の陽気が戻ってくるようですね。 そんな中、Cs Atelierでは火曜と土曜のオープンストアを続けています。
ただ、3月は少しスケジュールを変更し、土曜日のみ のオープンとなる予定です。 少しずつアトリエの運営のかたちを整えていく段階での試みとなりますが、 今までと変わらず、ゆっくり過ごしていただける空間を大切にしていきます。
最近は、アトリエの空間を少しずつ整えながら、「線向こうのフリーマーケット」という名前でフリマを展開することも増えてきました。 これは、オンラインではなくストアのみで開催する形で、実際に手に取ってもらいながら、 物の持つ背景やストーリーを感じてもらうことを大切にしています。
デザインや制作に関わるもの、日常のなかで大切にしてきたもの。 そのひとつひとつに、物語があるように思います。
フリマを開く理由はいくつかあります。 ひとつは、まだ誰かの手で生かされるべきものを次につなぐこと。 そしてもうひとつは、アトリエの空間そのものを、より自由な場にしていくこと。
立ち寄る人たちの何気ない会話の中で、思いがけないアイデアが生まれたり、 「こんなものがあるんですね」と新たな発見をしてもらえたり。 ストアというよりも、少しずつ“アトリエらしさ”が増しているように感じます。
例えば、ある日、コレクションの食器を手に取ったお客様が、 「これ、母が持っていたものとそっくり」と話してくれたことがありました。 懐かしい記憶が呼び起こされる瞬間に立ち会うのは、 物が持つ時間の流れを感じるようで、不思議な気持ちになります。
また別の日には、アートブックを手に取った方が、 「この写真がすごく好き」と話しながらページをめくっていたことも。 何気ない一冊が、誰かのインスピレーションにつながるかもしれない。 そんな可能性を感じるたびに、アトリエという場所の面白さを実感します。
今後も、ただ「ものを買う・売る」だけではなく、 ここでの時間や出会いを楽しめるような場をつくっていけたらいいなと思っています。
ふらっと気軽に。 何かに触れたり、何かを持ち帰ったり。 そんな気持ちで立ち寄っていただけたら嬉しいです。
春の暖かさが戻る頃には、また新しい出会いがあるかもしれません。アトリエでお待ちしています。