12月のストアオープン : 3日火/ 10日火/14日土/17日火/21日土/27日金/28日土
Hirotoshi Oshiro 沖縄のやちむん
今日もCs Atelierにお立ち寄りいただきありがとうございます。
早くも10月中旬。我が家の近所では金木犀が香りはじめ、爽やかな青空の中にも秋の気配が深まってきている横浜です。
ストアでは10月6日(金)〜10月21日(土)まで秋のうつわ展を開催中。うつわ好きの方にむけた秋のテーブルにぴったりな作品をセレクトしたストア限定のイベントです。一点もののうつわばかりなので、一期一会の素敵な出会いをお楽しみいただけると嬉しいです。
今回はその中でもオーナーが沖縄で出会った手作りの温もりを感じる作品をご紹介します。
沖縄のやちむん
沖縄のやちむんをご存じですか?
「やちむん」とは沖縄の言葉で「やち=焼き」「むん=物」、すなわち「焼き物」のこと。
やちむんはさかのぼること琉球王国時代、中国やタイなどの東南アジア諸国と盛んに交易をしていた過程において様々な技法を吸収しながら、南の島国の自然豊かな気候や文化の中で独自の発展を遂げてきました。
伝統的で大胆な模様や生命力溢れる鮮やかな色合いを用いた図柄をはじめ、土をそのまま焼締めた厚みのある力強い作風などで親しまれています。
今では時代の変化とともにモダンなデザインも増え、お土産品としてだけではなく「やちむん」だけを取り扱うshopもあるほど県外からも関心を集めている伝統工芸品です。
Hirotoshi Oshiro(那覇市大城陶房)
今回、弊社のオーナーが沖縄で素敵なご縁をいただき那覇市識名にある大城陶房のやちむんをご紹介できることになりました。
沖縄の器文化と戦時中の話を伝え、元教師でもある大城 宏捷(おおしろ ひろとし)先生の作品は、レストランなどから直接オーダーを受けて生産しているため県外でのお取り扱いはほとんどありません。
陶房まで足を運んでセレクトしてきたのは3タイプのカップ&ソーサー。現代の日常にも溶け込むシンプルなデザインで、伝統的な技法を受け継ぎながらも手仕事の温かみが感じられる作品です。
3タイプのCup &Saucer
左側:Aタイプ
中央:Bタイプ
右側:Cタイプ
Aタイプ
ほのかに黄味がかったグレーの色合いで、土の触感が感じられる風合いのカップ&ソーサー。
カップの表面は一つ一つ手で削った模様が施されて、手作業の佇まいが感じられる1客です。
ほんのりと厚みがあり、持ち手に指がほどよくフィットします。
Bタイプ
真っ白ではなくほんのりとグレーが混じったようなカラーがモダンなカップ&ソーサー。
カップの底に向かっていくほどにふっくらとしたフォルムのカップが可愛らしいです。
手仕事の温かみも加わって優しい雰囲気がある1客です。適度な厚みもあるので口当たりもよく、華奢な持ち手がシンプルなデザインのポイントにもなっています。
Cタイプ
こちらもグレイッシュなカラーにスリムなシルエットのカップ&ソーサー。
シンプルでスッキリとしたフォルムのカップは飲み口が少し反っていて、手仕事の丁寧さが伝わる上品な印象の1客です。
ほどよい厚みと細い持ち手は、馴染みやすく使い勝手がよいサイズ感です。
カップと豆皿としても楽しむ
セットでお楽しみいただくほか、お好みでカップと豆皿のように別々にもお使いいただけます。
手作りのためカップやソーサーも大きさや形にそれぞれ個性があり、それもデザインとしてのアクセントになっていて作り手の温かいお人柄が伝わってくるようです。
サイズはどれも飲み物が冷める前に飲み切れるくらいの可愛らしい大きさ。普段使いのカップ&ソーサーとしても、ジャムや生クリームなどを添える時のカップにしてもお楽しみいただける作品です。
ぜひ、この機会に沖縄のやちむんもお手に取ってご覧ください。
■大城陶房
沖縄県那覇市識名にある大城 宏捷(おおしろ ひろとし)先生の作品です。
大城陶房の作品はレストランなどから直接オーダーを受けて生産しているため、県外ではまずお目にかかれません。
ひとつひとつ手作りの為、窯の具合や季節ごとに仕上がりの色合いや模様が異ります。1客ごとに異なる風合いもぜひお楽しくださいませ。